コンプレックスは武器に変わる
山崎 美歩呼
「続けることよりやめないこと」をモットーに
福岡・東京で健康をつくるための歩き方レッスンを
開催しています、骨盤腸整ウォーキングの山﨑美歩呼です。
思春期頃からの私のコンプレックスは
*背が高いこと
*足が大きい(縦。横、甲全て)ため靴がない
ですから春は恐怖の季節でした。
健康診断で身長を計らなくてはいけない
(また伸びていたらどうしようという恐怖)
ミリ単位で一喜一憂していました。
上靴はクラスが変わるので新調
せっかく痛みをこらえて
履き慣らした上靴との別れ・・
痛い季節の始まり。
可愛い靴を履きたいけど
とにかく私の足を収めてくれる靴がない
脱いだ時には男性の靴のように
渋く可愛げのない大きな靴
ローファーは最悪でおじさんの靴にしか
見えない・・・
旅行に行けば旅館の仲居さんが
靴を並べながら
中居さん「あれ、このお部屋は女性だけ・・でしたよね?」
私「あ、それ私の靴です。という会話。」
私にとって靴は「靴(くつ)」ではなく
「苦痛(くつう)」でした。
私の話題になると 名前ではなく
「あ、あの大きな人ね」という
人の会話にいちいち傷ついていました。
「大きな人」と言われないようにするには
目立たないようにすればいい
話題に上らなければ 傷つかずに済む・・・
なるべくコンパクトに自分を折り曲げて生きる
そんな人生を自分で選んでいました。
思春期に嫌だったことは
根強く刻印され
性格形成に影響しました。
おとなしいという仮面をかぶった
暗い女子だったと思います。
そして
自分と同じ悩みを子供にはさせたくない!
とも思うようになりました。
結婚するなら私より少し大きい人
だけど大きすぎない人と決めていました。
なぜなら私の子供が大きい子になったら
きっと私と同じ悩みを持つだろうと
決めつけていたからです。
私の人生設計では小柄の女の子を
3人産む計画があったのです。(笑)
モノの捉え方が変わり始めたのは
結婚してからです。
ある日ペタンコ靴で出かけていたら
私より少し背が高い夫が
「せっかく背が高いんだから高いヒール履けばいいのに」
と言ったのです。
「せっかく?」
「高いヒール?」
(高いヒールってもっと高級なのを買っていいの?
など頭の中でぐるぐる回り理解に苦しみました。)
「高いヒール履いたら私の方が背が高くなっちゃうよ」というと
「そんなこと全然気にしないし。
むしろせっかくの長身いかさんともったいないやん」と。
よく考えると
背が高いことを褒めてくれてる人も
過去にもいました。
でもコンプレッスが強いと
素直に受け入れられない自分が
傷ついたワードだけをかき集め
傷つかないように行動するようになっていたのです。
一生過ごす人がそれでいいと言ってるのなら・・
夫の言葉で
人がなんと言っても関係ない!!
と思い始めると
人の目を気にしない自分が目を覚まし始めました。
悩み出した時からそれは悩みになる
どうでもいいと思うと悩みではなくなる
当たり前のことですが
言葉ってすごいパワーがあるなと思いました。
傷つける力もあり
人を救う力にもなる
それから私は背の高いことの
利点を見つけるようにしました。
高いところのものが取りやすい
満員電車で上の方の空気が吸える
人混みの中でも見つけやすい・・など
小さなことでも
ウンウン便利だと思えば
ありがたいことになるんです。
むしろ強みになると思えるようになったのです。
足りてないことに不満を持ちながら
「もっともっと・・・」と過ごすより
すでに足りていることに感謝をしながら
「ありがたや」と思って過ごす。
精神的にとても楽です。
人生ってなんて楽しくありがたいんだろうと
感じています。
そしてコンプレックスは簡単に崩せないということは
コンプレックスにはものすごいパワーがあるということ。
それがプラスに転じた時
それは武器になることも感じています。
歩くことは歩むこと
歩むことは成長し続けること
ただ健康で綺麗に歩くだけでなく
心の成長を歩みと捉え
心身ともに健康を目指す歩き方を
伝えてることが私の使命
命の使い方だと思っています。
余談ですが
私の人生設計では
3人の小柄の女の子を産む予定でしたが
一人息子
身長180センチ
足のサイズ 30センチ
猫背 偏平足 巻き爪
(営業妨害意外の何ものでもない・・笑)
人生は、だから面白い。